「赤ちゃんの歯医者さんデビュー Vol.1」
こんにちは。白数デンタルオフィスの白数正義です。
日ごと、冬の足音が近づいていますね。
街を歩くと、暖かそうなブランケットで包まれた子供たちがベビーカーでお散歩を楽しんでいます。
さて、今回のコラムは、「赤ちゃんの歯医者さんデビュー」について、2回シリーズでお届けします。
お母さん、お父さんは自分が初めて歯医者さんに行った時のことを覚えていますか?
歯医者さんといえば痛くなった虫歯の「治療」をするために通ったという方が多いのではないでしょうか。
そんな方はきっと、歯医者さんは痛くて怖い場所だと思っていたことでしょう。
なかには、今でもトラウマになっている方もいらっしゃるかもしれません。
でも時代はかわり、いまは歯医者さんに通う目的は虫歯の治療だけではありません。
「今ある歯を健康に保つために通う場所」
として認知されてきています。
歯の健康を守るために定期的に歯科医院を受診することは、
先進国では常識となってきています。
興味深いデータがあるのでご紹介します。
予防歯科先進国スウェーデンでは歯科の定期検診に通っている人口が90%。
その結果、80歳の方の歯の平均本数が20本もあります。
大人で歯が全てそろっている場合は28本なので、
失った歯の数はわずか8本という素晴らしい成績です。
一方、定期検診に通っている人口が15%の日本では、
80歳で平均12本しか残っていません。
日本でも定期検診の重要性は浸透しつつありますが、
まだその意識は低いようです。
日本がスウェーデンのように予防歯科先進国になるために一番大切なことは、
子どもの頃からの定期検診の重要性と習慣化をもっとひろげていくことです。
みなさん、お子さんを何歳から歯医者さんに連れて行きましたか?
また、初めての歯医者さんは何を目的に行きましたか?
お話を聞いていると、事情はいろいろです。
「むし歯みたいなものがあったから。」
「一歳半や、三歳児検診で行くようにすすめられたから。」
「フッ素を塗りに。」
その一方で「お母さん自身が歯医者さんが苦手だから、先延ばしにしている。」
「いつから行けばいいかわからない。」という声もよく耳にします。
次回は、お子さんの「歯医者さんデビュー」についてお話ししようと思います。